古民家ワード
2018年11月20日
今日はすごく天気がよく遠くの山がくっきり見え、
御岳山の頭がうっすら白く見えました。
寒くなってきたけど気持ちのいい朝です。
古民家用語集、おもしろくなっちゃいました‼
どんどん新しいのいきますね。
入母屋(いりもや)
切妻と呼ばれるシンプルな屋根と寄棟が合体した形の屋根のこと。
妻部分にはさまざまな破風飾りが施され、入母屋屋根の見どころのひとつとなっている。
瓦葺きの入母屋は屋根が大きく立派に見えるため、昔は地位や富の象徴となっていた。
囲炉裏(いろり)
つい最近まで農村の民家などでよく見られて囲炉裏は台所や茶の間に設けられ、
炊事や暖をとるだけでなく、家族の食事や団らんの場、接客の場として長く愛されてきた。
囲炉裏の上部には、火棚と自在鉤があり、格子を組んだ火棚は、
保存食を作ったり、濡れたものを乾かすのに使われる。
自在鉤は鉄瓶や鍋を吊り下げて火にかけるための道具で、
鉤の高さを変えることで火加減を調節する。
鉤には魚形や扇子形など、意匠を凝らしたものも多く、
それらを見るのも楽しみなようです。
また、囲炉裏で常に火を焚くことは、害虫駆除など建物を保護する効果もあった。
卯建・卯立(うだつ)
「うだつがあがる」という言葉の由来となった「卯建」。
卯建は家の両端の壁を屋根より少し高くして小屋根をのせ、防火壁としたもの。
本卯建ともいう。
卯建があることは、延焼を防ぎたいほど財産をもち、商いが成功したことを表したようです。
卯建の街並みは景観も美しく、岐阜県美濃市美濃町、
長野県東部町海野宿など、伝統的建造物群保存地区に指定されているものも多いそうです。
また、本卯建に対し二階軒下の両端に設けられた袖壁だけの卯建もあり、
これを袖卯建という。
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縁側(えんがわ)
屋内と屋外とをつなぐ軒下の縁側は、
ある時は部屋の延長として室内側から使い、ある時は外部からも使う、
公と私の交差する非常に日本的な空間です。
縁側のうち、幅の広いものは広縁といい、雨戸などより外につけられたものは外縁(濡れ縁)
という。再生時には外縁を内部に取り込んだりして大切に扱う。
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大壁(おおかべ)
柱が見えないように平らに塗った壁のこと。現在の木造の民家では、
和室以外のほとんどの壁は大壁でつくるようになったが、
日本建築はもともとは柱や梁が見えるように壁を仕上げる真壁とするのが一般的だったようです。
大戸(おおど)
農家や町屋の表の大きな戸を、文字どおり大戸といいます。
農家では通常、大戸を入ると広い土間になる。
町屋では、日中は大戸を開けたままにして、店から「通り庭」を
開放的に使う。
大戸は丈夫で重く、開閉が大変なため、夜間の出入り用として、
片隅に小さな潜り戸が設けられている。
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今回は入母屋、囲炉裏、卯建、縁側、大壁、大戸の6種の用語を紹介しました。
水川建設のある美濃加茂市から20分くらい行くと
卯建の町の美濃市があります。
ここにはたまに行ったりするので
卯建という言葉は知っていましたが
卯建というのは防火壁のために
造られていたとは知らなかったです。
これだけ家が隣接する街なので
火事が起こったらあっという間に燃え移ってしまうので
当時は画期的な物だったんでしょうね。